PROJECT

SHOBENTANGOTEI

SHOBENTANGOTEI

2003

明治26年創業の老舗料理店。2002年9月、「中座」の火災で、焼失した。界隈の文化・財産というべき存在であり、ビジュアル的には、地域の看板でもあったことに鑑み、再建にあたってファザードは原型に忠実に復元された。1階は路地の延長として人々の触れ合いと賑わい感を感じさせる、気軽さを旨としたデザイン。2階は宴会場や個室として使えるように、襖の取り外しによって自在に変更できるつくりとした。特別な意匠的テーマを持たせず、ごく自然に、日本人が日本料理を食する空間。本来、日本人の持つ“粋”のエッセンスを取り入れ、料理とあいまって、上質な空間に仕立てあげられている。